環境認識の重要性

突然だが、あなたがもし「今のEUR/USD(ユーロ/米ドル)相場は買いですか? それとも売りですか?」と聞かれたら何と答えるだろう。

すでにポジションを保有しているトレーダーならば、考えることなく建て玉している方向を答えるに違いないが、もしあなたがポジションを持っていなかったとしたら少し考えてみて頂きたい。

さて、答えは導き出せたであろうか?

それでは正解は.........「どっちもあり」である。

なぜ正解は「どっちもあり」という答えになるかの理由は、ベテラントレーダーならば十分に理解していることだろう。

なぜなら、トレーダーごとにトレードするルールは違うものだが、それよりもまずは「トレードする時間軸」が違うからである。

下のチャートを見て頂きたい。

20100731EURUSD1.jpg

チャート上の白いラインは233期間の指数平滑移動平均線(EMA)であるが、ロウソク足は233期間線を上抜けて上昇を続けている。

このチャートは4時間足チャートであるが、これだけを見ていれば、安値切り上げ、高値切り上げが継続しており、比較的きれいなダウ理論が展開されている。

4時間足チャートをメインの時間軸ととらえてトレードしているならば、当然「今は買い」という答えが戻ってくるだろう。

それでは日足チャートではどうだろうか。下のチャートを見て頂きたい。

20100731EURUSD2.jpg

日足チャートではロウソク足が233日線に向かって上昇してきているが、大きな流れとしてはアップトレンド確定とは言い難い。

233日線を上抜けて上昇を続ける可能性もあれば、233日線に上昇を抑えつけられる可能性もある。

個人的には現在の上昇が始まった基点XからAが第1波、AからBのリトレースメント率50%の押しが第2波で、現在の上昇は第3波とみている。ちなみに現在の値位置は第1波の161.8%のエクスパンション率となっている。

セオリー通りに第4波の押しが入り、その押しが第1波の終点のAを日足の終値で下抜けることがない限りは、第1波と同等かそれ以上の第5波の上昇が見込めるだろう。

そして第5波の天井が233日線に頭を押さえつけられるようならば非常に分かりやすい相場展開となる。


いずれにしても環境認識はトレードには欠かせない。今が長期的には上昇相場なのか、それとも下降相場なのか。それさえしっかりと把握できているのなら、あなたがトレードをする時間軸により買いでも売りでもトレード戦略によっては狙えるのである。

たったひとつの時間軸だけでは正しい環境認識はできないということは、ぜひともご理解頂きたい。 

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