イラク通貨「ディナール」がデノミか?
先日インターネットの記事で、イラクの通貨である「ディナール」がデノミをする可能性があることを知った。
デノミとは、デノミネーションを略した言葉であり、通貨の呼称単位を切り下げることを意味する。
それだけではピンとこないかもしれないが、通貨の呼称単位を切り下げるということは、簡単にいえば、その国の通貨の貨幣価値を下げるということである。
日本の通貨である円を例に挙げて、考えてみればわかりやすいかもしれない。
例えば1,000分の1のデノミを今日実施したとしたならば、昨日までの1,000円が今日からは1円になるということである。
ちなみにこのデノミが実施された場合は、その国の資産だけではなく、負債も同様に扱われることになる。
このデノミは、インフレにより物価の価値が上がり過ぎた場合に、過去に他国では実施されたことがあった。
1993年3月1日、ウルグアイはウルグアイ・ペソを発行し、1,000分の1のデノミを行なった。
1994年1月1日のユーゴスラビア・ディナールは10億分の1のデノミを行った。デノミ直前には5,000億ディナール紙幣という大きな数字の紙幣が発行されていた。
2005年1月1日、トルコは新トルコリラを発行し、事実上の100万分の1のデノミを行った。2,000万トルコリラ紙幣(当時は約1,500円に相当)は20新トルコ・リラになった。
2005年7月1日、ルーマニアは1万分の1のデノミを行った。旧10,000レイ (ROL) は新1レウ (RON) になった。
2008年8月1日、ジンバブエは100億分の1のデノミを行った。100億ジンバブエ・ドル(当時は約2円に相当)は1新ジンバブエ・ドルになった。
2009年2月2日、ジンバブエは1兆分の1のデノミを行った。ほぼ半年で再度実施する異例の事態となった。
2009年11月30日、北朝鮮は同国通貨ウォンの100分の1のデノミを行った。この時のデノミには、一世帯あたり10万ウォン(非公式レートで約3,000円)の上限額が設けられ、それを超える現金は事実上北朝鮮政府に没収されつろいうことで大混乱を招いた。
そして今回デノミが噂されるイラク。
投機対象として多額のイラク通貨「ディナール」が販売されているため、両替業者には問い合わせが殺到しているらしい。
なお、今回の報道に関して興味がある人は、以下のページの記事を参照して頂きたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110920-00000099-san-bus_all
ところで、国債を大量発行している日本はどうだろう。
鳩山由紀夫内閣の時には、実際に日本でもデノミが検討されたらしいが、先進国の場合は、その国の独断での決定は難しいだろう。
それでもやはり、万が一に備えて、お金を生み出す能力を身に付けておくことが、今の時代を生き抜いていくためには求められている。
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