負け組トレーダーの勘違い

僕が株式投資からFX(外国為替証拠金取引)にトレードの舞台を本格的に移したのは、2008年2月のことだった。

今でも覚えているが、FXを始めた翌月3月に、1米ドルが100円を割り込むという円高相場が到来した。

当時はずいぶんと円高が進んだと感じていたが、まさかその3年後に70円台まで突入するとは思ってもいなかった。


ところで僕がFXを始めた頃は、ほとんどのFX会社は最低取引単位が1万通貨に設定されていた。

僕が当時初めて口座を開設したFXCMジャパンも、最低取引単位は1万通貨だった。

その頃は、今のようなレバレッジ規制などは存在しなかったから、400倍などというハイレバレッジトレードができる業者も存在していた。

だが現在のレバレッジ規制下では、通貨ペアによっては1万通貨のポジションを建てるのにも50,000円ほどの証拠金が必要になってしまう。

そのような背景もあり、最低取引単位を1,000通貨まで下げるFX会社が、かなり増えてきた。

実際に僕自身も現在は、最低取引通貨単位が1,000通貨単位のFX会社をメインにしている。

僕の場合は、トレード資金量から計算した変動ポジションサイズでトレードをしているから、効率よく利益を上げるためには、細かい通貨単位でのトレードが必須だからである。

これからトレードデビューをする初心者は、どれだけたくさんのお金を持っていたとしても、まずは1,000通貨からのトレードをするようにして頂きたいと思う。

人生全般と同じように、トレードにも経験値が必要であり、最初からうまくトレードできる人などいないからだ。

似たようなチャートパターンは再現されても、二度と同じ相場は再現されることはない。

人生でも、失敗から多くのことを学べるように、トレードにおいても定期的に失敗することは、勝ち続けていくためには必要なことなのである。

そのためにもまずは、小さな取引で多くの失敗トレードを経験してもらいたいと思う。

最初から上手くトレードできるはずなどないのだから。


ところで勘違いしてほしくないのだが、失敗トレードとは、損失のトレードのことではない。

負け組トレーダーや初心者トレーダーは、失敗トレードとは損失のトレードだと考えてしまう人がほとんどであるが、損失のトレードは、すべてが失敗トレードとは言えないのである。

自分自身のトレードルールに従って損失を出したのなら、それは失敗のトレードではなく、正しいトレードなのである。

その逆に、自分自身のトレードルールを守らずに、利益のトレードで終わったとしたら、それは正しいトレードではなく、失敗トレードであるということを認識して頂きたい。

その理由は簡単なことなのだけど、ルールを破って利益を上げたトレードを、正しいトレードだと認めてしまうということは、いつまでたってもトレードルールを守れない掟破りのトレーダーへの仲間入りとなってしまうからだ。


まず長期的に勝ち続けられるトレーダーになるためには、一回ごとのトレードの勝ち負けにこだわることではなく、一回ごとのトレードが正しいトレードであったかどうかにこだわらなければいけないのだ。

そのことを肝に銘じて、日々のトレードに向き合って頂きたい。






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