低スプレッドの罠

現在ではさまざまなFX会社が存在している。

日本国内だけのFXトレーダーを相手にしている会社もあれば、本社が海外で日本法人を立ち上げて、日本国内のFXトレーダーを相手にサービスを提供している会社など、さまざまである。

各FX会社のホームページには、トレードに必要な条件が記載されているが、鵜呑みにはできないものがある。

それはスプレッドである。

スプレッドとは、簡単にいえば買い値と売り値の差のことであるが、この差が狭いほうがトレードする場合には有利になる。

なぜなら、買ったり売ったりした瞬間には、必ずスプレッド分がマイナスされたレートからトレードが始まるからである。

たとえば、米ドル/日本円でのスプレッドが1銭と提示されていた場合には、77.000円で買い注文を入れて即決済したとしても、76.990円での決済ということになる。

つまりスプレッドとは、ある意味FX会社側への取引手数料のようなものであり、この分はFX会社の利益となっている。

我々トレーダー側から見れば、FXトレードで利益を出すためには、このスプレッド分以上の値幅がポジションを持った方向に最低でも動かなければ、利益を出すことはできないということでもある。

ただし、このスプレッド幅を鵜呑みにすることはできない。

なぜならば、スリッページというものが存在するからである。

スリッページとは、注文を出した値段で約定せずに、我々FXトレーダーには不利な方向にずれて約定してしまうことであり、そのズレのことをいう。

このスリッページは、価格が大きく動く時や、取引量が全体的に少ない場合に、大きく発生することが多い。

しかしながら、このスリッページそのものは、FX会社によって大きく異なってくる。

当然のことながら、スリッページが発生しにくい会社の方が、我々トレーダーにとって有利なことは言うまでもない。

スリッページが発生しにくいことを、約定率が高い、あるいは約定力があると言うが、そのようなFX会社を選ぶべきである。

スプレッドを狭くうたっているFX会社でも、約定率が低ければ意味はなく、逆にスプレッドが若干広くても、しっかりした約定率を誇っている会社の方が、僕は信頼できると思っている。

FX会社もたくさんの社員を抱えており、自社の利益を追及することは当然であるが、FXトレーダーをまやかすような行為をするFX会社には、しっかりとした目を持って関わらないようにするのも、FXトレーダーの務めであろう。






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